神社のいろは ♯20 昇殿参拝の作法③、修祓と神様へのお供え
おはようございます。
神社のいろは ♯20 昇殿参拝の作法③、修祓と神様へのお供えについてです。
(神社のいろはを参考に学んでいく自己満足のための内容です。ご了承ください。)
昇殿参拝時、席に着いたらまず修祓(しゅばつ)です。
これは、参列者の心身についた罪穢れを祓う行事です。
神職が参列者の罪穢れが祓われることを神様にお願いする祓詞(はらえことば)を奏上します。
この間、立礼の場合、参列者は立ち上がって、座礼の場合は座ったまま、上体を60度傾けて頭を下げる姿勢をとります。
流れについては随時アナウンスがあるそうなので、それに従って行うとよいそうです。
次に神職が案(あん)(机状の台のこと、写真参照)などに置かれた大麻(おおぬさ)(写真参照)や塩湯(えんとう)などでお祓いをします。
神様にお祈りをするときに捧げる物や、罪を祓うときに差し出す物を幣(ぬさ)(または麻(どうようにぬさと読みます)といい、大麻とは、その幣(麻)を美しく称えて読んだものです。
以前学んだ紙垂も幣の一種であり、木綿(ゆう)や麻などの布が用いられているそうです。
これは参列者の頭上で左右左と降ってお祓いします。
塩湯はその名の通り、塩をお湯で溶かしたものです。
この塩湯に榊の刃先を浸して同様に、左右左所の順で参拝者に降り注ぎます。
この時のポイントは参拝者は状態を45度傾けて頭を下げる姿勢をとることです。
修祓が終わったら着席し、次は斎主一拝(さいしゅいっぱい)です。
お祀りを主宰する人を斎主といい、神職が務めます。
その斎主がまず神前に進み一拝するので、参列者も斎主に合わせて一拝します。
立礼の場合は立ち上がり、上体を90度倒して敬礼します。
斎主一拝の後は、献饌(けんせん)です。
神様のお召し上がり物(食事)を神饌(しんせん)(写真参照)といいますが、これを神様にお進めすることです。
米や酒、海の幸、山の幸、塩、水などが神前に祭員によって供えられます。
祭員とは祭事に奉仕する人のことで神職が務めます。
神饌は神社によって違いがあり、神社特有の特殊な神饌が献上されることもあります。
神饌は「ミケ」(御饌)ともいい、神の出現を祝い、食事をお出しして神様をもてなし、神と人が共に食事をするのが日本の祭りの特徴です。
それでは。