神社のいろは ♯21 昇殿参拝の作法④、祝詞と玉串拝礼
こんばんは。
神社のいろは ♯21 昇殿参拝の作法④、祝詞と玉串拝礼についてです。
(神社のいろはを参考に学んでいく自己満足のための内容です。ご了承ください。)
献饌が終わったら、次は祝詞奏上です。
参列者の願いを斎主が独特の文体で神様に伝え祈念します。
祝詞の起源は、天岩屋戸(あまいわやと)神話の際に、天児屋命(あまのこやねのみこと)が「フトノリトゴト」を申し上げたことにあり、先の祓詞も祝詞の一種です。
この間、参列者は立礼であれば立ち上がり、上体を60度傾けて敬礼します。
祝詞奏上が終わると次は玉串拝礼になります。
これは神様に玉串を奉る作法でお参りするものです。
上記の写真を参考に実施していきます。
①玉串を受け取るときは左手で先のほうを下から支え、右手でもとのほうを上から持つ。胸のあたりで少し肘を張り、玉串の先のほうを少し高くする。
②親善の玉串案の前まで進み、15度敬礼する。
③玉串を右に90度回し、左手を玉串のもとのほうへ下げ、両手でもとをを持ち祈念をこめる。
④左手を神前に進め、そのまま玉串を右に回す。
⑤もとのほうを神前に向けて、一歩進んで案の上に置く。
左右の手を決まった順で使い、玉串を回したり、お辞儀をしたりと難しいので、実施される際は必ず確認が必要そうですね。
参列者が団体の場合は大商社が実施し、他関係者は後ろで代表者に合わせて2拝2拍手1拝の作法でお参りします。
しかし、神社によって作法が変わってくるそうなので、事前に確認を!
玉串を捧げて拝礼を済ませたら、次は撤饌(てっせん)になります。
これは神様に捧げた神饌が祭員によって下げられることをいいます。
その後再び斎主一拝が行われます。参列者は斎主に合わせて一拝します。
最後は直来(なおらい)です。
直来は神様から下げた神饌やお神酒を斎主はじめ祭員、参列者が飲食して神様の力をいただくことです。
これはお祀りに際して事前に行った潔斎を解いて通常の生活に戻るために行うこと、とする説もあるそうです。
一般的なご祈願・ご祈祷の昇殿参拝では、拝殿を退出する際にお神酒をいただくという形に簡略化されています。
ちなみにお神酒は昔も今もお祭りにはつきものです。
それは貴重なものであり、神話の時代から不可欠のものとされててきました。
お神酒をいただいて非日常的な境地に至り、神々との交流を深める意義があるととらえられていたようです。
今度からは私も必ずお神酒があったら飲むようにしよう!