神社のいろは ♯9 社殿の種類
こんにちは。
神社のいろは ♯9 社殿の種類についてです。
(神社のいろはを参考に学んでいく自己満足のための内容です。ご了承ください。)
社殿には様々な形式があり、ご本殿には大きく分けて二つの様式があります。(上の絵をご覧くださいー。)
一つは日本の原初的な高床式の穀倉の形から派生した神明造、もう一つは古代の住居の形から発展した大社造です。
神明造のご本殿は伊勢の神宮に代表される形式で大社造のご本殿は出雲大社に代表される形式です。
この二つの形式は建物の入り口が屋根を軸としてどこにとるかで変わってきます。
位置関係の前に屋根の構造から説明します。
一般的に家を絵で描く際に本を開いて伏せたような山形の形状をした屋根を持つ建物のことを切妻造といいます。
「神明造」はこの切妻造で屋根が面に見える部分(つまり平側)に入口がある「平入」という構造になっている建物のことです。
対して、「大社造」は、切妻造で、屋根が三角に見える部分(つまり妻側)に入口がある「妻入」の建物です。
両社とも、何も塗られていない素木が使われ、先に説明した千木と鰹木が屋根の上に設けられます。
伊勢の神宮のものは、掘立柱で萱葺き屋根の様式で、特に唯一神明造と称するそうです。
これらのものからさらに形式が変化していっています。
※神社のいろは参考
まずは大社造りから派生した住吉造と春日造。
「住吉造」はご本殿根内部が広く前後2室に分かれ、入口の階段に屋根がありません。柱は赤、壁は城に塗られています。
「春日造」は妻入の正面に屋根を突き出し、庇となる「向拝」をつけたものです。また、その多くの正面が、柱と柱の間が一つしかない一間の造りです。
神明造から派生したものが流造と八幡造です。
※神社のいろは参考
「流造」は平入の正面のう姉を延ばして向拝とした形式となってます。
正面を構成する柱と柱の間の数で規模を表し、例えば、正面が三間の場合は三間社流造というそうです。
また、正面だけでなく背面の屋根を延ばした形のものを両流造といいます。
「八幡造」は切妻造平入の建物が前後に2棟並ぶ形式です。後ろを内殿、前を外殿と呼び、どちらもご本殿です。
ちなみに例として、住吉造(大阪の住吉大社)、春日造(奈良の春日大社)、流造(上賀茂、下鴨神社)、両流造(広島の厳島神社や京都の松尾大社など)、八幡造(大分の宇佐神宮や京都の岩清水八幡宮など)があります。
このほか、さらなる発展形として日吉造(滋賀県の日吉大社)、入母屋造(京都の北野天満宮、八坂神社など)、複雑な構造を見せる権現造(栃木の日光東照宮など)、浅間造(静岡の富士山本宮浅間大社など)、と口説くの形式をもつ尾張造(愛知の津島神社など)の形式があります。
複雑ですが、覚えると面白いですね。
今度から神社いって本殿の確認をしっかりしようと思います!